絆徳(ばんとく)経営の評判は?マネジメント研修を運営する企業の視点から徹底解説!

絆徳(ばんとく)経営の評判は?マネジメント研修を運営する企業の視点から徹底解説!
目次

ラーニングエッジが運営する絆徳経営とは?

まず、絆徳経営(ばんとくけいえい)とは何かを整理します。

名前の印象から「道徳教育」や「精神論」のように思われがちですが、その本質は『道徳(よいこと)』を『経済(利益)』に転換するための極めて論理的な経営理論です。

運営会社のラーニングエッジとは?

絆徳経営を提唱しているのは、ラーニングエッジ株式会社代表取締役:清水 康一朗氏)です。
「怪しい会社ではないか?」と検索されることもありますが、その実態は「教育を通じて人の幸せに貢献する」をミッションに掲げる、教育業界の老舗プラットフォーマーです。

そのための哲学として提唱しているのが、「ばんとく(絆徳)」であり、理念と経済合理性を両立させる持続可能な経営哲学(絆徳経営)として提唱されています。相手を思いやる「よきこと」を通じて強い「絆」を築き、それがビジネスの成功に結びつく、三方良しを体現できる新しい経営・マーケティングの哲学です。 

この哲学を社会に実装し、ミッションを実現するための具体的な活動として、現在は主に以下の事業を展開しています。

  • ビジネススクール事業:
    絆徳経営を体系的に学ぶ「MBS(Management of BANTOK Seminar)」などを運営し、経営者やリーダーの育成を行っています。

  • 会員事業:
    継続的な学習と実践をサポートする、経営者向けの会員制コミュニティを提供しています。

  • プラットフォーム事業:
    日本最大級のセミナー情報ポータルサイト「セミナーズ」を運営し、良質な教育コンテンツの流通を促進しています。

  • 海外事業:
    世界最高峰のビジネスノウハウを日本企業に届けるため、海外の著名講師やコンテンツの招聘を行っています。

  • 教材販売:
    経営・マーケティングに関する書籍、DVD、デジタルコンテンツなどを企画・販売しています。

  • 法人研修:
    各企業の課題に合わせたカスタマイズ研修や、組織変革の支援を行っています。

このように、単なる精神論のセミナー会社ではなく、教育とマーケティングの両軸で多角的に事業を展開している企業です。

絆徳経営スクール(MBS)の内容と料金体系

これら多岐にわたる事業の中でも、絆徳経営の実践手法を体系的に学ぶための核心的なプログラムが「MBS(Management of BANTOK Seminar)」です。

「絆徳経営 経営スクール」として知られるこの講座は、導入の入り口として以下のような段階的な構成になっています。

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【絆徳経営の構成】(※各3日間の集中講義)

  • MBS1:絆徳の経営【言語化】
    絆徳のマーケティング基礎編。
    自社の理念や「よいこと」を言語化し、マーケティング戦略に落とし込む。
  • MBS2:絆徳の経営【最適化】
    絆徳のマネジメント基礎編。
    利益が出るビジネスモデルへの転換と、収益構造の最適化する。
  • MBS3:絆徳の経営【最大化】
    絆徳のリーダーシップ基礎編。
    オンライン化が進むこの時代に求められるリーダーシップの在り方、組織の成果を最大化させるこれからのリーダーシップとは何かを学ぶ。
  • MBS4:絆徳の経営【組織化】
    絆徳のリーダーシップ実践編。
    部下を育成し、「部下のリーダーシップ」を引き出すためのスキルを学ぶ。コミュニケーションの質を高めることで、「リーダーを育てられるリーダー」になるための力を身につける。
  • MBS5:絆徳の経営【自動化】
    絆徳のマネジメント実践編。
    絆徳経営の思考法や企業文化を組織に定着させる。道徳的な経営管理と数値(KPI)管理を両立させ、社長が現場を離れても、人材育成や新商品開発といった「未来」に投資できる体制を作る。

料金体系は、組織で導入するための「法人プラン」と、単発で受講する「個人プラン」の2種類が用意されています。

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1. 法人プラン(組織導入向け)

経営者や幹部が継続的に学び、社内に共通言語を作るための推奨プランです。
初期費用と月額会費を支払うことで、「絆徳経営シリーズ」MBS1(基礎編)~MBS5(実践編)の集中講義が受講料無料になるサブスクリプション形式です。

集中講座をそれぞれで受講したら 163.9 万円(税込)。
本会員なら、たったの月額5.5万円で、全ての集中講座に参加できます。 

  • 入会金: 330,000円(税込)
  • 月額会費: 55,000円(税込)

  • 従業員追加(アカデミー会員): 月額11,000円/名(税込)

  • 特典: 会員期間中は、MBS集中講座(MBS1〜5)の受講料が無料となります(別途テキスト代2,750円が必要、参加制限はあり)。

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2. 個人プラン(単発受講向け)

「まずは体験してみたい」という経営者や個人事業主向けの単発受講プランです。
全講義、3日間の集中講義形式で開催されます。

特に「MBS1(言語化)」は50以上の成功事例を学びながら、自社の「90日間の行動計画」を作成するため、基礎を学びたい方にとってはおすすめのプランになります。

料金は以下の通りです。

  • MBS1
    • 会場参加の場合:341,000円(税込)
      ※お弁当・交流会参加権付き
    • オンライン会場:308,000円(税込)
      ※Zoom会場でのご参加

このように、基本的には「経営の根本となる仕組みを入れ替えるための投資」として、相応のコストと覚悟が求められる価格設定となっています。
会場は非常に熱気が高く、参加者同士がハイタッチをするようなエネルギッシュな空間であることも特徴です。

絆徳経営が「怪しい」「宗教」と言われる理由

なぜ、これほど真っ当な理念を掲げているにもかかわらず、「怪しい」「宗教」といった検索ワードが並ぶのでしょうか。
それには、構造的理由があると推察できます。

1. 独自の共通言語と熱狂的な空間が異様に見える

絆徳経営では、組織の共通言語や思考様式を実践レベルで使えるようにするために、独自の用語(絆徳用語)を徹底して使用します。また、前述の通りセミナー会場では非常に高い熱量で参加者同士が学び合うスタイルが取られます。

外部から見ると、特定の言葉を使い、全員が同じ方向を向いて熱狂している姿は、どうしても閉鎖的で宗教的なコミュニティに見えてしまいます。しかし、これは裏を返せば「極めて求心力の高い学び」が形成されている証拠でもあります。

実際に、ラーニングエッジのGoogle口コミでは驚異の4.9という高水準を記録しており、参加者の満足度は非常に高いものであると推察されます。

2. 実践と成果のギャップを感じる

三方良しをベースの考えたとした、「相手によいことをする」という理念は素晴らしいものの、「理念先行で経済合理性が伴っていないのでは?」と感じる人もいるようです。

一部の華々しい成功事例(年商1000億超えなど)ばかりが強調される一方で、自社の現場では思うように収益化できず、理想と現実のギャップに苦しむのではと思われることもあります。

【ポイント】

業績を伸ばし、社員を増やしていく過程では、どうしても「伸び悩み」を感じる瞬間が訪れます。そのような時、経営陣が一枚岩になれているかどうかが突破の鍵となります。

多忙な社長自らが受講することは難しいと思われるかもしれませんが、幹部と同じ共通言語・同じ目線で会話をして、会社の戦略を一緒に考えていくために、「同じ学び」を共有することは極めて有効です。

「自走する組織は作りたいが、リスクを抑えつつ着実に成果を出したい」
「自社のカルチャーにあった目標達成の方法を探りたい」

とお考えなら、経営者の意識変革+マネージャー育成を通じて組織を変える弊社『マネディク』のアプローもおすすめします。

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成長ベンチャーに特化した組織構築プログラム「マネディク」の特徴

  • マネージャーが持つべき思考を基準に、自社なりの「行動基準」を定着させる
  • 思想の押し付けではなく、「なぜやるのか」という共通言語を作る
  • 経営と現場の結節点となる「マネージャー」自身を強くする

このようなアプローチで、成果に向けて自走する文化づくりをサポートします。

絆徳経営に関する良い評判・口コミ

もちろん、この「強力なメソッド」がピタリとハマれば、組織は劇的に進化します。

1. コロナ禍の倒産危機からV字回復。

コロナ禍で売上が半減し、数ヶ月で資金ショートという絶体絶命の危機に瀕していた飲食店(売上45億円規模)の事例です。藁をもつかむ思いでMBSを導入し、理念から戦略までを一気通貫で学び、社員と共通言語化しました。

その結果、「お客様が求めているのは飲食そのものではなく、仲間との楽しい時間だ」という本質(よいこと)に気づき、注文待ちのストレスを解消する「0秒レモンサワー」を開発。これが大ヒットし、店舗数は20店舗から100店舗近くへ急拡大。「外食アワード2021」を受賞するほどの劇的なV字回復を遂げました。


コロナ禍でも80店舗増!ラーニングエッジお客様の声 GOSSO株式会社

2.人事コンサル領域を超え、マーケティング支援へ事業拡大

人事評価制度の構築支援を行う「株式会社あしたのチーム」の事例です。人事領域の支援には自信があったものの、クライアントである中小企業が抱える「売上や集客の悩み」までは解決できないことに課題を感じていました。

MBSでマーケティングや販売プロセスを学んだことで、自社のサービス領域を拡張。人事だけでなく、クライアントのマーケティング課題にも解決策を提供できるようになりました。

また、「絆徳」の理念に共感し、組織内だけでなく顧客や社会との関係性を重視する経営へと戦略をアップデート。「学びは一度で終わるものではない」と、フェーズごとの継続学習の重要性を実感されています。

自分たちにはなかった領域にもサービスの幅が広がりました!/ ラーニングエッジお客様の声 株式会社あしたのチーム

絆徳経営はどんな組織におすすめか

では、貴社は今、絆徳経営を導入すべきでしょうか。

絆徳経営の導入をおすすめする企業の特徴

絆徳経営の最大の特徴は、経営者と社員が同じ研修に参加し、共に学ぶことで「共通の価値観(OS)」を組織全体にインストールできる点にあります。

全員が同じ判断基準を持つことで、指示命令がなくとも自律的に正解を導き出し、阿吽の呼吸で動ける強い組織を作ることができます。
そのため、特に以下のような課題や目標を持つ企業には、強力な推進力をもたらします。

  • 営者と社員が共通言語を持ち、一丸となって進みたい企業
  • 第二創業期として、ゼロから企業文化を作り直したい企業
  • 自社の強みを再発見し、事業と組織の最適解を追求したい企業

まとめ:

組織を成長させるためのアプローチには、企業のフェーズや課題によって最適な手段が異なります。

絆徳経営(MBS)は、経営者と社員が同じ場で学び、共通の価値観と戦略を共有することで、組織全体の一体感を高めたい企業に適しています。
「道徳と経済の両立」という軸で、全社一丸となって進むための強力な土台を作ることができるでしょう。

一方で、「現場のマネージャーの育成」や「具体的な行動変容」に課題を感じている場合は、また違ったアプローチが必要です。
弊社がご提供している成長ベンチャーに特化した組織構築プログラム「マネディク」では、以下のような特徴を持っています。

  • 一方的なルールではなく、「なぜやるのか」という共通言語を作る

  • マネージャーに必須の行動基準をもとに「自社の行動基準」を考え、定着させる

  • 経営と現場の結節点となる「マネージャー」自身を強くする

このようなアプローチで、成果に向けて自走する文化づくりを徹底的にサポートします。
少しでもご興味ある企業様は、以下からサービス資料をダウンロードして、導入をご検討ください。

川﨑 俊介
記事を書いた人
川﨑 俊介

新卒で当時6期目(60~70名規模)の株式会社ジーニーへ入社。入社後3年間でリーダー、マネ―ジャー、部長とマネジメント経験を積み、入社後4年目で事業責任者兼執行役員に就任。組織も300名を超え、グロース上場を経験。 その後海外事業など含む複数事業の責任者、常務執行役員を経て、2022年に取締役に就任。経営企画や人事などコーポレート領域も管掌。組織規模としても1000名を突破。 2024年4月に独立し、個人で人事・経営コンサル業も成長企業に対して実施しつつ、同年12月にマネディク株式会社CEO/アクシス株式会社取締役COOにも就任。

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