研修会社おすすめ10選を比較|費用相場と失敗しない選び方をプロが解説
研修会社の選定に迷い、どこに依頼すべきか分からない担当者は少なくありません。
しかし選び方を誤ると、費用をかけても社員の行動がほとんど変わらない研修になってしまいます。
この記事では、研修会社を比較・選定する際の5つのポイントを解説しつつ、マネディク・リンクアンドモチベーション・グロービス・インソース・リクルートマネジメントソリューションズなど、研修会社10社を比較します。
300社以上の組織開発支援で得た知見をもとに説明していきますので、自社に合った研修会社を選ぶための判断軸として、ぜひ参考にしてください。
研修会社を選ぶ前に確認すべきこと
研修会社に外注する前に、まず自社の研修目的と課題を明確にしておく必要があります。
この前提を省略すると、会社選びの段階で判断軸が定まらず、コストを無駄にするリスクが高まります。
研修の外注が必要な状況とは
研修を外注すべき状況は、大きく分けて3つあります。
①社内に研修ノウハウや専任担当者がいない場合、②DXやグローバル対応など専門知識が必要な場合、③外部の客観的視点で組織課題を整理したい場合です。
一方、社内にすでに研修ノウハウが蓄積されており、展開コストを抑えたい段階では内製化も有力な選択肢です。
外注と内製の使い分けは、自社のフェーズと目的によって判断することが重要です。
研修の内製化について詳しく知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。

研修効果が出ない根本原因
研修効果が出ない根本原因の多くは「研修を実施すること」が目的になってしまっていることです。
年間計画に組み込まれた研修を消化するだけでは、受講者の行動はほとんど変わりません。
重要なのは、研修で得た知識や気づきが、受講後の実務行動に直結しているかどうかです。
「研修後にどう行動が変わるか」という視点で設計・評価されていない研修会社は、成果につながりにくいです。
研修会社を比較する際は「行動変容設計の有無」を最大の評価軸にすることをおすすめします。
研修効果が出ない原因について詳しくは、以下の記事で解説しています。

研修会社を比較する5つのポイント
研修会社を選ぶ際の比較軸は5つあります。
この5点を整理してから会社を絞り込むと、条件に合わない選択肢を早い段階で排除でき、意思決定のスピードが上がります。
①研修テーマと自社課題の一致
まず確認すべきは「自社の課題と、その会社の専門領域が一致しているか」です。
管理職育成に課題があるなら管理職研修に実績がある会社、新入社員の定着に課題があるなら若手育成に強みを持つ会社を選ぶのが基本です。
総合型の研修会社は汎用的なプログラムが豊富ですが、自社の課題が具体的であるほど、特定領域に特化した会社のほうが成果につながりやすい傾向があります。
発注前に「この研修で誰の・何の課題を解決するか」を社内で合意しておくことが前提です。
②行動変容につながる設計か
知識を「教える」研修と、行動を「変える」研修には明確な違いがあります。
前者はインプット中心で研修日だけ盛り上がって終わり、後者は研修後の実務での実践まで設計に含まれています。
比較の際は「研修後にどんなフォローをしているか」「研修で学んだことを職場でどう実践させるか」を必ず確認してください。
研修後のマネジャーへのフィードバックや振り返りセッションが用意されている会社は、行動変容の設計に本気で向き合っていると判断できます。
③講師の質と研修実績
講師の質は研修成果に直結します。確認すべきは「実務経験があるか」「受講者の反応に応じてセッションを柔軟に調整できるか」の2点です。
また、自社と近い業界・規模・フェーズでの研修実績があるかどうかも重要な判断基準です。
大企業向けの研修設計がベンチャーにそのまま適用できるとは限りません。自社の状況に合った実績を持つ会社を選ぶことが重要です。
④費用と費用対効果のバランス
研修の費用は形式によって大きく異なります。
集合研修は1回あたり5万〜30万円程度、eラーニングは1人あたり月1,000〜3,000円程度が相場です。
単純に安い会社を選ぶのではなく「投資した費用に対して、どれだけの行動変化と業績インパクトが見込めるか」で判断することが重要です。
短期的なコスト削減より、1〜2年後の組織力向上を主眼に置いて選定すると、判断基準がぶれにくくなります。
⑤研修後のフォロー体制
研修は「実施した日」ではなく「実施後の数週間〜数か月」で成果が決まります。
研修直後は意識が高まっていても、日常業務に戻ると学んだ内容が形骸化するのが通常の状態です。
定着率を高めるために、研修後のフォローアップ面談・振り返りワーク・eラーニングの活用などが用意されているかを確認してください。
研修後サポートの有無は各社の資料に明記されていない場合も多いため、問い合わせの段階で必ず質問することをおすすめします。
研修会社を比較する前に、自社の課題を整理しておきたい場合は、【主要6社比較】管理職研修サービス 選定ガイドを活用してください。
【比較表】おすすめ研修会社10社一覧
以下に、おすすめの研修会社10社を一覧で整理しました。
各社の特長・対象規模・費用目安・研修形式を比較表で確認できます。
会社名 | 特長 | 対象規模 | 費用目安 | 研修形式 |
マネディク | 組織課題解決・行動変容特化 | ベンチャー〜中堅 | 要問合せ | 集合・個別 |
リンクアンドモチベーション | エンゲージメント診断×研修 | 中堅〜大手 | 要問合せ | 集合・オンライン |
グロービス | MBA型ビジネス知識研修 | 中堅〜大手 | 3万円〜/人 | 集合・オンライン |
インソース | 3,000超のプログラム数 | 中小〜大手 | 5万円〜/回 | 集合・オンライン |
リクルートマネジメントソリューションズ | 診断ツール×研修の一貫設計 | 中堅〜大手 | 要問合せ | 集合・アセスメント |
アルー | カスタマイズ性の高さ | 中堅〜大手 | 要問合せ | 集合・オンライン |
識学 | 独自マネジメントモデル | ベンチャー〜中堅 | 要問合せ | 集合・コンサル |
ジェイック | 新入社員・若手育成特化 | 中小〜中堅 | 要問合せ | 集合 |
Schoo for Business | オンライン・eラーニング | 全規模 | 1,500円〜/月/人 | オンライン |
日本能率協会マネジメントセンター | 老舗・大規模対応 | 中堅〜大手 | 要問合せ | 集合・通信 |
※本記事では、以下の観点で研修会社を選定しています。
- 研修テーマの幅広さ
- 管理職・若手・全社研修への対応力
- 研修後の定着支援の有無
- 導入企業の規模感
- オンライン・集合研修など提供形式の柔軟性
自社に合う研修会社の選定基準を体系的に整理したい場合は、以下の資料をご活用ください。
主要6社の研修サービスを費用・対象層・特徴で比較しており、研修会社選びの判断基準として役立てていただけます。

おすすめ研修会社10社の特徴・強みを詳しく紹介
各社の特長・強み・おすすめ対象を詳しく解説します。
自社の課題と照らし合わせながら、選定の参考にしてください。
①マネディク
組織課題解決・行動変容特化 | ベンチャー〜中堅企業向け
マネディクは、ベンチャー・中小企業の組織課題解決に特化した研修・コンサルティング会社です。
「研修を実施すること」ではなく「行動変容と業績直結」を前提に設計しており、受講後の現場実践まで一貫してサポートします。
300社以上の支援実績をもとに、管理職のマネジメントスキル向上から組織の仕組み化まで、成長フェーズに合わせたプログラムを提供しています。
人事評価制度の設計と組み合わせた支援が可能な点も、他社との差別化ポイントです。
管理職の行動を変えたい、組織の自走力を高めたいベンチャー・中堅企業におすすめです。
②リンクアンドモチベーション
エンゲージメント診断×研修の一貫支援 | 中堅〜大手企業向け
リンクアンドモチベーションは、エンゲージメント診断ツール「モチベーションクラウド」と研修を組み合わせた支援で知られる会社です。
サーベイによる現状把握から研修・施策実行まで一貫したサポートが特長で、組織改善のPDCAを回しやすい体制を整えています。
大企業・上場企業を中心に豊富な実績を持ち、組織文化の変革を長期的に支援したい企業に選ばれています。
エンゲージメント向上と研修を連携させたい中堅〜大手企業におすすめです。
③グロービス
MBA型ビジネス知識研修 | 幹部候補・中堅社員向け
グロービスは「ビジネス知識の体系的なインプット」を強みとする研修会社です。
MBAエッセンスを取り入れた戦略思考・リーダーシップ・財務などのプログラムが充実しており、次世代幹部候補の育成に強みを発揮します。
「グロービス・マネジメント・スクール」として広く認知されており、業界横断での知識習得を目指す企業に選ばれています。
幹部候補・中堅社員にビジネス基礎力と思考力を習得させたい企業におすすめです。
④インソース
3,000超のプログラム数・圧倒的コスパ | 中小〜大手企業向け
インソースは、3,000を超えるプログラム数と圧倒的なコストパフォーマンスを強みとする研修会社です。
ビジネスマナーから管理職研修・DX・コンプライアンスまで幅広い分野をカバーしており、必要なテーマの研修を手軽に導入できます。
講師派遣・公開講座・eラーニングと複数の提供形式があるため、自社の予算と規模に合わせて選択しやすい点も魅力です。
多テーマの研修をコスパよく実施したい中小〜大手企業におすすめです。
⑤リクルートマネジメントソリューションズ
診断ツール×研修の一貫設計 | 中堅〜大手企業向け
リクルートマネジメントソリューションズは、人材アセスメントツールと研修を組み合わせた「診断から育成まで一貫した支援」が特長です。
受講者の特性や組織の現状を数値で把握したうえで研修設計ができるため、根拠のある人材育成計画を立てやすくなります。
リクルートグループの豊富なデータと知見を背景に、採用から育成まで一貫した人材戦略の設計が可能です。
組織診断と研修を連携させ、データドリブンな人材育成をしたい中堅〜大手企業におすすめです。
⑥アルー
カスタマイズ性の高さ・行動定着支援 | 中堅〜大手企業向け
アルーは、カスタマイズ性の高さと行動定着支援を強みとする研修会社です。
標準プログラムを提供するだけでなく、自社の組織文化・課題・業界特性に合わせた設計ができる点が特長です。
新入社員から管理職まで幅広い階層を対象としており、研修後のオンラインフォローや振り返りセッションも充実しています。
自社に合った独自プログラムで行動定着まで支援してほしい中堅〜大手企業におすすめです。
⑦識学
独自マネジメントモデル・管理職特化 | ベンチャー〜中堅企業向け
識学は、独自のマネジメントモデル「識学理論」に基づく管理職・経営者向けの研修・コンサルティング会社です。
「組織のルールと評価基準を明確にすることで自走する組織をつくる」という考え方が特徴で、ベンチャー企業を中心に支持されています。
強固なマネジメント体制を構築したい成長フェーズの企業に、特に相性が良いサービスです。
マネジメントを体系化し、組織の自走力を高めたいベンチャー・中堅企業におすすめです。
⑧ジェイック
新入社員・若手育成特化 | 中小〜中堅企業向け
ジェイックは、新入社員・若手社員の育成に特化した研修会社です。
ビジネスマナー・仕事の基本姿勢・コミュニケーション力の習得を中心としたカリキュラムで、「自ら考えて動く若手」を育てることを目的に設計されています。
中小・中堅企業を中心に導入実績があり、若手の離職防止や早期戦力化に課題を持つ企業に選ばれています。
新入社員・若手社員の育成と離職防止に取り組みたい中小〜中堅企業におすすめです。
⑨Schoo for Business
オンライン・eラーニング特化・低コスト | あらゆる規模の企業向け
Schoo for Businessは、オンライン動画研修プラットフォームです。
1人あたり月1,500円程度から利用でき、スキマ時間を活用した学習ができるため、忙しい社員でも継続しやすい設計になっています。
マーケティング・プログラミング・ビジネス基礎など幅広い動画コンテンツが揃っており、自己学習文化の醸成にも活用できます。
低コストで全社的なスキルアップを図りたい企業におすすめです。
⑩日本能率協会マネジメントセンター
老舗・豊富な実績・大規模対応 | 中堅〜大手企業向け
日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)は、1967年創業の老舗研修会社です。
管理職研修・OJT・コンプライアンス・通信教育など幅広いプログラムを提供しており、大規模組織での活用実績が豊富です。
長年の運営ノウハウに裏付けられた安定した品質と、大企業でも対応可能なスケール感が特長です。
安定した品質と豊富なプログラム数で大規模研修を実施したい中堅〜大手企業におすすめです。
管理職研修に特化したサービスを詳しく比較したい場合は、以下の記事も参考にしてください。

管理職研修の費用相場については、以下の記事で詳しく解説しています。

研修会社選びで失敗しないための3つの注意点
研修会社を選ぶ際に多くの企業が陥る失敗パターンを3つ紹介します。
事前に把握しておくことで、コストと時間の無駄を防げます。
研修目的を曖昧なまま発注しない
最も多い失敗は「とりあえず研修を実施する」という発注です。
「管理職のスキルを上げたい」という要望だけで発注した場合、具体的に何をどう変えたいのかが不明確なため、研修会社側も汎用的なプログラムしか提案しにくくなります。。
発注前に「誰の・どの行動を・いつまでに・どう変えたいか」を明確にしておくことが、研修効果を最大化する前提条件です。
この整理なしに複数社に相見積もりを取っても、価格以外の比較ができません。
単発研修だけで行動変容を期待しない
1回や2回の研修で組織の行動が変わると期待するのは現実的ではありません。
行動変容には、研修での気づき→職場での実践→マネジャーによるフォロー→振り返りというサイクルが必要です。
単発研修を契約する場合でも、研修後の職場での活用方法まで自社で設計しておく必要があります。
研修会社に「研修後の定着支援」の有無を必ず確認することをおすすめします。
費用の安さだけで選ばない
コストが低い研修会社を選ぶこと自体は問題ではありませんが「安いから」という理由だけで選ぶと、自社課題への適合性が低い研修になるリスクがあります。
研修費用は投資です。「この研修によって組織の何がどれだけ変わるか」を事前に想定したうえで選定することが重要です。
費用対効果を考えるとき「1年後の組織力向上」という視点で判断すると、選定基準が明確になります。
研修会社に関するよくある質問
研修会社の費用相場はどのくらいですか?
集合研修は1回あたり5万〜30万円、eラーニングは1人あたり月1,000〜3,000円程度が目安です。内容・形式・期間によって大きく異なるため、複数社に見積もりを依頼することをおすすめします。
研修会社はどのように探せばいいですか?
まず自社の研修課題(管理職育成・新入社員教育・組織改革など)を明確にしたうえで、その課題に専門性を持つ会社を絞り込む手順が効率的です。
ベンチャー企業に合う研修会社はありますか?
ベンチャーには組織フェーズに合わせた柔軟なカスタマイズができ、行動変容の定着支援まで行う会社が適しています。マネディクや識学が特に相性が良いです。
研修の効果を高めるコツはありますか?
研修単体ではなく、研修後のマネジャーによるフォロー・目標設定・振り返りとセットで設計することが、行動変容を定着させるうえで不可欠です。
まとめ
研修会社を比較・選定する際の5つのポイントを改めて整理します。
- ①研修テーマと自社課題の一致
- ②行動変容につながる設計か
- ③講師の質と研修実績
- ④費用と費用対効果のバランス
- ⑤研修後のフォロー体制
この5点を基準に、自社の課題・規模・フェーズに合った研修会社を選ぶことが研修効果を最大化する近道です。
研修会社の選定で迷ったときは、無料の選定ガイドを活用してください。
主要6社の管理職研修サービスを費用・対象層・特徴で比較しており、自社に合った研修選びの判断基準として役立てていただけます。