グロービスの評判は?良い口コミ・悪い口コミから見る強みと注意点とは
グロービスは、1992年の創業以来、経営大学院(MBA)・企業研修・オンライン学習と多彩なビジネス教育サービスを提供してきた企業です。
導入企業数は年間約3,400社、年間受講者数は約42万名に上り、日本のビジネス教育市場において、高い知名度と導入実績を持っています。
ただ「グロービス 評判」と検索すると、称賛する声と厳しい声の両方が出てきます。どちらが正しいのか、そして自社や自分の状況に合っているのかを判断するためには、サービスの実態を正確に把握することが大切です。
本記事では、グロービスの各サービスの特徴と、実際の受講者・利用者の声をもとにした評判・口コミをまとめます。良い口コミだけでなく、費用の高さやMBAとしての評価に関する注意点も整理し、利用前に確認すべきポイントを解説していきます。
企業研修の導入を検討している人事担当者から、個人での学習サービス選定を迷っているビジネスパーソンまで、判断の参考にしていただければ幸いです。
▼ 30秒でわかる グロービス評判まとめ
項目 | 内容 |
良い評判 | 実務直結のカリキュラムで学びがすぐ使える 一流の実務家講師が揃っている 受講後も続く同期・卒業生ネットワーク |
悪い評判 | 費用が高い(MBA2年間で約330万円) MBAとしての学術的評価は高くない 自律的に学ぶ意欲がないと効果が出にくい |
向いている人 | 即実践できるスキルを身につけたい人 管理職・経営層でネットワークを広げたい人 組織全体のマネジメント力を底上げしたい企業 |
向いていない人 | 学術的なMBA取得を目的とする人 低コストで学習手段を探している人 自発的な学習習慣がない人 |
グロービスとはどんな会社か
グロービスは、1992年に堀義人氏が設立したビジネス教育専門企業です。
「ビジネスパーソンの学びを通じて、社会に変革をもたらす」というビジョンのもと、個人向け・法人向けを問わずさまざまな学習サービスを展開してきました。
現在は日経225企業の約88%と取引実績があり、日本のビジネス教育市場において最大規模のプレイヤーとなっています。
グロービスが提供する主な学習サービス
創業当初は少人数のクラス制スクールからスタートしましたが、現在は以下のように幅広いサービスを提供しています。
サービス | 対象 | 特徴 |
グロービス学び放題 | 個人・法人 | 動画17,800本超。月額制のオンライン学習プラットフォーム |
グロービス・マネジメントスクール(GMS) | 社会人個人 | 単科・クラス制の経営スキル講座。仕事と両立しやすい |
グロービス経営大学院 | 社会人個人 | 日本最大規模のMBA。2年間約330万円(給付金活用で約197万円) |
グロービス・エグゼクティブスクール(GES) | 管理職・経営層 | EMP・MMP・WLP・TMPなど役職別プログラム |
法人向け研修(GCE) | 企業・組織 | テーラーメイド型+定型型の集合研修。年間3,400社・42万名が受講 |
グロービスが提供する価値の本質
グロービスの教育哲学を一言で表すなら「実践知の移転」です。
たとえばグロービスは「コミュニケーション力」を「格差を乗り越える力」と定義しています。
情報の格差・解釈力の格差・価値観の格差を乗り越えてはじめて、相手に本当の意味で伝わるという考え方です。
「理論だけでも精神論だけでもなく、現場で実際に使えることを重視する」という姿勢が、創業から30年以上にわたって多くの企業・個人から支持を受けてきた根幹にあります。
グロービスの良い評判・口コミ
グロービスの受講者や導入企業から寄せられるポジティブな評判には、一定のパターンがあります。以下に代表的なものをまとめます。
即実務に活かせる実践的なカリキュラム
グロービスの評判のなかで最も多く聞かれるのが「学んだことが次の日から使える」という実践性への評価です。
ケースメソッドと呼ばれる手法を多く採用しており、実際のビジネスシナリオを題材にした議論・分析を通じてスキルを体得します。
エグゼクティブスクール(GES)を受講した企業からは以下のような成果が報告されています(グロービス公式サイトより)。
- 「EMPで学んだ経営スキルを、経営計画策定に即実践できた」
- 採用数2倍、定着率10ポイント改善を1年で達成
- 240名規模のプロジェクトで女性リーダー育成プログラムの学びを実践
集合研修の有益度評価は4.6/5.0(2025年3月時点)を維持しており、受講後の満足度は全体的に高い水準にあります。
一流の実務家講師が担う授業品質
グロービスの講師の多くは「昼間は実際に経営や実務に携わる実務家が、夜間や週末に次世代のリーダーを育成する」という人物像です。
現役の経営者・起業家・コンサルタントが教壇に立つことで、教科書には載らないリアルな経営判断や失敗談を学べる点が高く評価されています。
また講師の品質管理も徹底しており、学生アンケートの評価が一定水準を維持できない場合は登壇できない仕組みを採用しています。
「理論を教えるだけでなく、自身の経験を体系的に語れる人物」が絞り込まれているため、授業の密度が高くなりやすい傾向があります。
受講後も続く同期・卒業生ネットワーク
グロービス経営大学院の卒業生コミュニティは、累計1万人以上に上ります。
「仲間ができる」「年齢関係なく人生が変わる」という声が多く、在学中に形成した同期とのつながりがビジネス上でも長期にわたって続くことを評価する声が少なくありません。
マネジメントスクールや学び放題においても、オンラインコミュニティを通じた学習者間の交流機会が設けられており、学習だけでなくネットワーク構築の場として活用する受講者もいます。
グロービスの悪い評判・口コミ(注意点)
グロービスには称賛の声が多い一方で、利用前に把握しておくべき注意点もあります。
費用の高さとコストパフォーマンス
グロービスの各サービスは、他社と比較して費用が高い傾向があります。
特に経営大学院は2年間で約330万円(入学金別)と高額です。教育訓練給付金を活用した場合でも実質約197万円となり、誰でも気軽に受講できる金額ではありません。
マネジメントスクールやエグゼクティブスクールも同様に、受講費用は安くないため「費用対効果の観点で他のサービスと比較したい」という声も見られます。
ただしこの点は、費用に見合った成果が得られるかどうかが重要です。
研修のROIを正確に測るには「このスキルが身につくことで、どの行動が変わり、どのくらいの業績改善につながるか」という視点で評価することが大切です。
MBAとしての学術的評価
グロービス経営大学院については「誰でも入れて誰でも卒業できる」「真っ当なMBAとしては評価されにくい」という否定的な見方もあります(Yahoo!知恵袋の回答など)。
確かに、海外MBAや一部の国内MBAと比較した際に、学術的なブランドや研究色の強さを重視する人からは、物足りなさを感じる声もあります。
「キャリアアップのためにブランド力のあるMBAを取得したい」という目的で入学すると、期待とのギャップが生じる可能性があります。
一方で「即実践に活かしたいスキルの習得」や「同じように成長意欲を持つ仲間とのネットワーク構築」を目的とするのであれば、グロービスの強みが発揮されます。
目的と手段が一致しているかどうかを、事前に明確にしておくことが重要です。
管理職研修サービスの選定で迷っている方は、主要6社を費用・対象層・特徴で比較した資料も参考になります。
自社の課題やフェーズに合ったサービスを見つけるための判断基準を整理できる内容です。無料でダウンロードできますので、ぜひご活用ください。
サービス別の評判
グロービスにはさまざまなサービスがあります。それぞれの特徴と実際の評判を整理します。
グロービス学び放題の評判
グロービス学び放題は、動画17,800本以上のオンライン学習プラットフォームです。
累計受講者数は140万人に達しており、ビジネス動画学習サービスとして国内最大規模の一つです。
良い評判としては「スキマ時間に効率よく学べる」「コスパが良い」「幅広いビジネス知識を体系的に学べる」という声が多く見られます。
悪い評判としては「動画を見るだけでは実践に結びつきにくい」「自分で継続できないと意味がない」という声があります。
動画学習の性質上、インプット偏重になりやすい点は否めません。
学び放題を最大限活用するには、学んだ内容をすぐに業務で試してみる習慣を並行して作ることが重要です。
グロービス・マネジメントスクールの評判
グロービス・マネジメントスクール(GMS)は、社会人が仕事と両立しながら経営スキルを習得できる単科・クラス制のスクールです。
クリティカルシンキング、財務会計、マーケティング戦略など、経営の基礎を体系的に学べます。
評判の特徴として「少人数クラス制のため議論が深まる」「経営大学院への橋渡しとして活用できる」という声がある一方で「費用対効果の面で他のオンライン講座より高い」という意見も見られます。
実際の業務上の課題と紐付けてカリキュラムを選択するほど、学習効果が高まりやすいサービスです。
グロービス経営大学院(MBA)の評判
日本最大規模のMBAプログラムで、2025年入学者は943名、累計卒業生は1万人超です。
文部科学省認可の専門職大学院として、修了時には「経営管理修士(専門職)」の学位が授与されます。
実務家教員のケースメソッドによる授業は「即実践に活きた」という高評価を受けている一方で、前述の通り学術的な厳格さに関する指摘もあります。
2年間330万円(給付金活用で実質約197万円)という費用をかけるに値するか否かは、自身のキャリア目標と照らし合わせて判断することが求められます。
法人向け研修・エグゼクティブスクールの評判
法人向けの集合研修とエグゼクティブスクール(GES)は、グロービスのサービスの中でも特に企業人事・研修担当者から評価が高い領域です。
年間約3,400社・約42万名の受講実績と、集合研修有益度評価4.6/5.0というデータは、サービス品質の安定性を示しています。
「経営戦略と連動した戦略的人材育成」を掲げ、単なる研修提供にとどまらず、企業の組織課題から逆算したプログラム設計を行う点が特徴です。
EMP(エグゼクティブ・マネジメント・プログラム)受講企業からは「新規事業の戦略立案・実行に活かせた」「組織成果に直結する学びだった」といった声が寄せられています。
グロービスが向いている人・企業
グロービスが特に力を発揮するのは、以下のような状況です。
向いている人
- 即実践できるスキルを求める社会人:
学術的な理論よりも、明日の業務で使えるスキルを求めるビジネスパーソンに向いています。ケースメソッドと実務家教員の組み合わせにより、現場直結の学びが得やすい設計です。 - ビジネスネットワークを広げたい管理職・経営層:
累計1万人超の卒業生コミュニティを活用したい人にとっては、他のMBAや研修サービスにはない価値があります。同質の向上心を持つ仲間と出会える環境として機能します。 - DX・AI領域でのスキルアップを目指す人:
学び放題はテクノベート関連コンテンツも充実しており、技術的な変化に対応したい人にとって効率的なインプット手段になります。
向いている企業
- 全社員のビジネス基礎力を底上げしたい企業:
学び放題の法人プランを導入することで、全階層にコストを抑えながら学習機会を提供できます。 - 管理職・幹部のリーダーシップ開発を重視する企業:
GMSやGESは管理職から経営層までを対象としたプログラムが充実しています。特定の役職への集中投資として有効です。 - 大手・中堅企業で組織開発を本格的に取り組みたい企業:
日経225企業の約88%と取引実績があり、大手企業向けの知見と実績が豊富です。自社の組織課題に合わせたプログラム設計が可能です。
研修サービスの選定にあたって、どのような基準で比較すればいいかを整理したい方は、主要6社の管理職研修を一覧で比較した資料もあわせてご覧ください。
グロービスが向いていない人・企業
一方で、次のような状況ではグロービス以外の選択肢を検討する余地があります。
- 学術的なMBAを取得したい人:
一橋・慶應・早稲田など国内トップMBAや海外MBAと比べると、学術的な厳格さや入試難易度は高くありません。ブランド力・学術評価を重視するなら他のMBAを検討することをおすすめします。 - 低コストで学習手段を探している人:
学び放題は比較的リーズナブルですが、GMSやGESは安くありません。予算の制約が厳しい場合は、コストパフォーマンスを重視した他のサービスを比較検討する価値があります。 - 自発的な学習習慣がない人:
グロービスのサービスは高品質なコンテンツと環境を提供しますが、実際に成果を出すには受講者自身の自発性が不可欠です。特に学び放題は、継続的に学ぶ習慣がなければ宝の持ち腐れになりがちです。 - マネジメント教育に特化した専門支援が必要な企業:
組織のマネジメント課題解決に特化した支援を求める場合は、グロービスのような総合型ではなく特定領域に強みを持つサービスも選択肢に入れてみてください。
たとえば、識学はルールと数値管理を軸にした独自の組織運営論で知られます。EVeM(エベム)はベンチャー・スタートアップのマネジメント支援に強みを持ちます。
また、すごい会議はファシリテーション型の組織活性化、Momentor(モメンター)は産業組織心理学を取り入れたプログラムで管理職の行動変容を促します。
グロービスの強みと他社の専門性を比較しながら、自社の課題に最も合ったサービスを選ぶことが大切です。
グロービスに関するよくある質問
グロービス学び放題の料金はいくらですか?
グロービス学び放題は、個人向けと法人向けでプランが分かれています。個人向けは月払いプランと年間払いプランがあり、年間払いの方が割安です(詳細は公式サイトで最新料金をご確認ください)。
また、7日間の無料体験期間が用意されているため、まず試してから判断することができます。法人向けは従業員数や利用規模に応じた見積もりとなります。
グロービスのMBAは転職や昇進に有利ですか?
企業人事からの知名度や認知度は高いものの、海外MBAや一橋・慶應などのトップMBAと比べると、MBAブランドとしての評価はやや低い面があります。
ただし「ビジネス実務力の向上」「管理職・幹部としての視座の拡大」という観点では一定の評価を得ており、特に社内昇進や実務能力の証明として活用するケースでは有効です。転職市場での評価は業界・企業によって異なるため、目標とする転職先の評価基準を事前に確認することをおすすめします。
グロービスの法人研修の費用はどのくらいかかりますか?
グロービスの法人向けサービスは、プログラムの内容・期間・受講人数によって費用が大きく異なります。定型プログラムとテーラーメイドプログラムの2種類があり、詳細な見積もりは問い合わせが必要です。
研修のROIを正確に測定するには、まず自社の組織課題を明確にし「この研修で誰の、どの行動が変わり、業績にどう影響するか」を言語化してから費用の妥当性を判断することをおすすめします。
グロービスと他の研修・スクールサービスとの違いは?
グロービスの最大の特徴は「総合力」です。オンライン学習・スクール・MBA・法人研修を1社で提供できるため、個人から組織全体まで一貫した学習設計が可能です。
一方で特定領域に専門特化したサービスと比べると、深度が浅くなるケースもあります。たとえば武蔵野の小山昇コンサルやマネディクなど、課題に応じた選択肢と比較しながら判断することが重要です。
まとめ:グロービスは目的と状況で評価が変わる
グロービスは、実践的なビジネス教育を日本最大規模で提供する企業です。
法人向け研修(年間3,400社・42万名)から個人向けオンライン学習まで、多様なニーズに応えるサービスラインナップを持ちます。
良い評判の根幹にある実務直結のカリキュラム・一流の実務家講師・卒業生ネットワークは、グロービスが30年以上かけて培ってきた強みです。
一方で費用の高さやMBAとしての学術評価については、目的と状況に応じた冷静な判断が求められます。
「どのサービスを、どの目的で使うか」を明確にしたうえで活用することで、グロービスの価値を最大限引き出すことができます。
管理職研修の選定にあたって、グロービスを含む主要6社を費用・特徴・対象層で一覧比較した資料も、ぜひ参考にしてみてください。
